<文献紹介第7弾>
「挿管後の低血圧をもっと簡単に、すばやく予測する方法に、挿管前の”ショック指数”があった!」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25959037

以前、挿管後の低血圧のリスクファクターを紹介しました(詳細は文献紹介第3弾を)。その中にSAPSⅡという日本ではあまり使用されていない重症度スケールがありました。これは、入室してから1日のデータを振り返ってつけるものであり、挿管する前に低血圧の予測をしたいのに、なんで挿管してからわかるものを紹介してるねん!とハリセンで叩かれそうですが、私自身も臨床的ではないな〜と思っていました(紹介しときながらすみません。)

なので、名誉挽回に臨床的で容易に使用できるツールを紹介します。
それが、「ショック指数:Shock Index(SI)」です。
計算式は、
SI = HR / SBP(脈拍数 ÷ 収縮期血圧)
です。
これなら入室して簡単に、すぐに評価できます。

これは、出血性ショックの患者の出血量の予測などに使用されており、簡単に言うと「ショック指数が高ければやばい!」というものです。循環を維持するために内因性のカテコラミンが放出されているということです。
なので、これを挿管前に使用してみてはどうかというのが今回の紹介している研究です。

挿管前に薬剤を投与することや陽圧換気で呼吸が落ち着くことで、内因性のカテコラミンが抑制され、低血圧、循環破綻を引き起こすという仮定のもとで行われています。
結果は、ショック指数が0.9以上 の場合で有意に挿管後低血圧を認めています(p=0.01)。それも、ショック指数が0.9以下の患者と比べると5.75倍低血圧になりやすいということがわかります。さらに、面白いことに挿管前SBI 0.9以上の患者は予後不良と関連していることがわかっています。

私見:看護師は全体を把握し、予測して行動しています。挿管患者のSBIを測定して低血圧の予測をすることも重要な役割であり、低血圧を予防、もしくは早期対応ができるように環境(人的・物的)を調整することも求められています。低血圧になって慌てる必要はありません。

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