<文献紹介第10弾>
「環境を調整することで睡眠の質、せん妄を改善することはできるのか?」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=the+effect+of+a+multicomponent+multidisciplinary+bundle+of+interventions+on+sleep+and+delirium+in+medical+and+surgical+intensive+care+patients+patel

ICUのフロア(カーテンで敷きられている)環境から個室(壁で敷きられている)環境に変えることでせん妄期間を短縮させたという前後比較試験がある。
だが、この研究はICUのハード面の環境を変化させなければならない。これは現実的に難しい。
なので、今回の研究ではソフト面である看護介入でなんとか改善できないかバンドルを用いて調査を行った。バンドルの内容は夜間の「光」、「騒音」、「ケア」の3つに焦点を当てた。(どれもどこのICUでも活用できるような内容であり、写真に示す。ただし英語です)

対象は、341名のICU患者。バンドル介入前と後で比較し、睡眠の質、せん妄発生率、せん妄期間がどのように変化したのか調査している。

結果は、90%以上バンドルを遵守されており、夜間の環境は大幅に改善している。夜間の「光」は594lux→301luxへ。「騒音」は68.8dB→61.8dBへ。「ケア」で患者が覚醒する回数は11回→9回へ変わっており、患者の睡眠の質(sleep efficiency index)は60.8→75.9へ上昇(改善)しており、せん妄発生率も33%→14%へ減少している。せん妄期間も3.4日→1.2日へと減少しており、これらはすべて統計学的に有意に差を認めている。

私見:睡眠の質を改善させれば、せん妄を改善させることができると仮定してこの研究は行われているが、現段階では睡眠とせん妄がどのように関連しているのかは不明である。
だが、今回の研究では、夜間の環境を整えるだけで患者の睡眠の質を改善させている。内容も難しい内容ではない。
私個人としては、夜間に入眠できている患者はあまり起こしたくない。なので、体位変換やバイタルサイン測定はルーチンの決まった時間で行うことは避けたい。少なくとも、体格の良い、体位ドレナージが不要な患者に対して、2時間ごとの体位変換は不要だろう。
ルーチンではなく、患者の状態をアセスメントして個々の患者に合わせた介入が重要だろう。icu名称未設定 名称未設定5 名称未設定4 名称未設定3 名称未設定2

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