<文献紹介第11弾>
「敗血症患者に抗生剤1時間以内に投与はshould?それともbetter?」
The Impact of Timing of Antibiotics on Outcomes in Severe Sepsis and Septic Shock: A Systematic Review and Meta-Analysis. Crit Care Med.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/26121073/

敗血症に対して1時間以内に抗生剤を投与しなければ死亡率が一時間毎に7.6%ずつ上昇するとされ、敗血症ガイドラインでは下記のように1時間以内の抗生剤投与が強く推奨されています。
<SSCG 2012>
敗血症性ショック(Grade 1B),敗血症性ショックでない重症敗血症(Grade 1C)と認識してから最初の1時間以内の有効な経静脈的抗菌薬投与を治療目標とすべきである.
<日本版敗血症診療ガイドライン2012>
診断後,1時間以内に経験的抗菌薬を開始する(Grade 1C)

だが、この基となった研究は前向き観察研究や後ろ向き観察研究であり、エビデンスレベルは低い。なぜかというと、抗生剤投与開始=EGDTなどの生理学的兆候の安定化を目指した治療が開始されているとも考えられるからです。

そこで、今回の研究。
今回の研究はいろんな研究をまとめて分析したものです(メタ解析)。

結論から述べると、「1時間以内投与は絶対(should)ではないよ。早いに越したことはないかもしれないけど(bettter)。」です。やはりEGDTなどの関与が大きいようです。
なので、先生が抗生剤のオーダーが遅くてせかして適正な抗生剤を開始できなくなるのはするべきではないですよね。なぜなら、適切な抗生剤でないと、患者は確実に死へ近づくから。
そして、後輩がEGDTなどの治療の準備などでバタバタしていて抗生剤を1時間以内に投与できてなくても、怒鳴る必要はありませんね。
今分かっていることは、適切な抗生剤を投与開始するのは早い方が良いよ(ゆる〜い感じで)。ってことです。image image image image

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