<文献紹介第13弾>
「敗血症性ショックの平均血圧の目標は65mmHgより高め?既往歴、元の血圧を知るって大事!」
High versus Low Blood-Pressure Target in Patients with Septic Shock
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1312173

敗血症性ショックの患者に対しては、様々なガイドラインで「平均血圧を65mmHg以上に維持しましょう」と推奨されています。でもどこまで高めにしてもいいのでしょうか?むしろ、高めの方が予後にいいんじゃないの?って疑問を持った人が行った研究。

多施設共同研究。オープンラベル試験(医療従事者みんなが通常群と介入群どちらかわかった上で行う研究)。
対象は敗血症性ショックの患者776名。
通常群65-70mmHg vs 介入群80-85mmHgで目標血圧を維持できるようにカテコラミンなどを用いて行った。

結果は、28日死亡率で有意差なし(通常34% vs 介入36.6%,p=0.57)。90日死亡率でも有意差なし(通常42.3% vs 介入43.8%,p=0.74)。有害事象としては、カテコラミン投与量、期間は介入群で有意に多く、Afの合併も有意に多かった。ただし、慢性高血圧の既往がある患者が腎代替療法を必要としなかった。私見:尿を作るには腎臓の糸球体で血液をろ過しないといけない。そのため、血圧がある程度ないとろ過できず尿が作成できない。そうなれば、尿量が低下して腎透析が必要になる。患者が敗血症性ショックで入室した場合、既往歴に慢性高血圧があるのか、罹患前の血圧はどの程度か確認しておく必要があるだろう。
それを医師と共有して血圧を高めに設定し、腎透析が避けることができれば、ICU退室後、退院後のQOLは透析導入になった患者に比べると高いだろう。images-2血圧高め 血圧高め2

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