<文献紹介第14弾>
「新しい敗血症の定義がついに発表!」
The Third International Consensus Definitions for Sepsis and Septic Shock (Sepsis-3)
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx…
昨日、敗血症の新しい定義が公開されました。
敗血症は「全身症状を伴う感染症またはその疑い」と定義されていました。もう少しわかりやすく言えば、「感染症+SIRS」でした。しかし、この定義では誤解を招きやすいことや、感度・特異度が低いと指摘されていました。そこで、名だたる海外の学会が集まって敗血症の新しい定義を再検討しました。
その定義がこちら。(英語力がないので、英文も載せます。)
敗血症の新しい定義は「Sepsis is defined as life-threatening organ dysfunction caused by a dysregulated host response to infection.」
(直訳:感染に対する調節不全宿主応答によって引き起こされる生命を脅かす臓器機能不全と敗血症は定義されている。)
ポイントとしては、臓器不全が敗血症の定義に入り込んでいることです。臓器不全の重症度のアセスメントにはSOFA scoreが用いられています。敗血症の診断基準としては「感染によりSOFA scoreが2点以上増加」とされているようです。
SOFA scoreをモニタリングすることで臓器障害の程度を把握でき、その状態に合わせた介入ができるようになっています。
そして、敗血症性ショックは「Septic shock is a subset of sepsis in which underlying circulatory and cellular/metabolic abnormalities are profound enough to substantially increase mortality.」(直訳:敗血症性ショックは敗血症のサブセットであり、基礎となる循環器および細胞/代謝異常であり、かなり死亡率を増加させる」
ポイントとしては、敗血症性ショックは敗血症と分別されており、循環と代謝異常により死亡率が高い(40%以上)ということです。診断基準は「敗血症性ショックは十分な輸液投与を行ったにもかかわらず、平均血圧を65mmHg以上維持するためには血管作動薬が必要な状態であり、血清乳酸値が2mmol/L(18mg/dl)以上である」とされています。
また、qSOFAというものも紹介されています。
内容は「呼吸回数>22回/分以上、急性の精神状態の変化、収縮期血圧≤100mmHg」であり、この基準を満たしていれば敗血症を疑っていこう!という感じのものになっています。
そして、「あれ?重症敗血症は?」と思われた方もいるかもしれませんが、重症敗血症というものはなくなり、敗血症と敗血症性ショックのみになりました。
つい最近発表されたものなので、まだ日本ではこの診断について議論されていませんが、今後の動向が楽しみですね。jsc160002t1 jsc160002f1

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