【コラム17:学習の成果を実践で活かせないのは誰のせい?】

実践家としてセミナーや書籍での学び、学会での得た学び等、実践に活かせてこそなんぼですよね。でも、自分自身だけでなく他人をみていても、学んだことが活かせていないと感じることってよくありませんか?今回はその原因についての内容です。

 原因は大きく分けて、①学習者の問題、②教育者の問題、③職場環境の問題、の3つ問題に分けることができると思います。

①学習者の問題について

これは「教え方」は良いのに、学習者がしっかり学んでいないから、学んだ成果を活かせないということです。看護職は、人の命に関わり、専門職としてお金をもらっています。自身の能力を維持・向上させるために学習することは責務です。これまでの考え方や行動の枠組みにしたがった問題解決能力を高めていくとともに、時には既存の枠組みを見直し、新しい考え方や行動の枠組みを取り込み成長することも必要です(ダブルループ学習といいます。またこの辺の話は違う時に)。

②教育者の問題

これは、「教育者」が残念なことに、「教えたつもり」になっているこということです。もちろん、教育・研修を軽んじてやっている訳ではないと思います。しかしながら、病院や病棟でその活動を担う看護師の多くは、残念ながら教えることを専門的に学んでいる訳ではありません。急に教える立場になって、どう教えてよいかわからない、先輩や前任者のやり方を見よう見真似でやっていることも多いのが実状かと思います。教育・研修に携わる者としては、提供する教育・研修を受けたスタッフが確実に目標に到達し、必要な知識やスキルを習得し(効果)、限られた時間や労力・施設の中で、経済的にその効果を達成(効率)できるものを提供する必要があります。さらに提供された教育・研修に満足し、引き続きスキルアップのための学習をしたい、ずっと今の組織で働いていきたい、看護がより好きになったという魅力ある教育・研修の提供できるよう、日々自身が実施した教育活動を内省し、改善していく必要があります。

③職場環境の問題

これはどんなに良い教え方をして、どんなに良く学んでも、それを活用する臨床現場(職場環境)が、その学んでいることを受け入れるような環境がないということです。学習してきた内容を上司や先輩が理解し、それを認め、支持する必要があります。そして、学んできた者に学んだことを試す機会や時間、資源を与えること、古い慣習に固執せず新しいことを試すことを見守りサポートするといった環境を整える必要があります。

 

Follow me!