【コラム23:Transition(トランジション) その2】

新人時代を乗り越え、中堅となり考え出すのが、部署異動、退職して他の施設へ、大学院進学、認定看護師や専門看護師の取得、看護教員など、将来何を目指すのかといった自身のキャリアについてではないでしょうか?これも一種のTransitionです。このTransitionに差し掛かった時に重要となるのが「キャリア・アンカー」と言われています。

キャリア・アンカーとは、心理学者であるエドガー・H・シャイン博士が著書の中で「あるひとが自分のキャリアを決める際,指針にも制約にもなる自己イメージ」と述べられている概念です。キャリアを選択するための基本的な視点は、「できること」、「やりたいこと」、「やるべきこと」ではないかと思いますが、シャイン博士によると、キャリア・アンカーは8つのタイプがあるそうです。

  1. 専門・職能別: 特定の仕事に対する高い才能と意欲を持ち、専門家として能力を発揮することに満足と喜びを覚えるタイプ
  2. 全般管理:経営者になることが価値あることと考え、経営者を目指すタイプ
  3. 自律・独立:どんな仕事であれ、自分のやり方、自分のペースを守って仕事を進めることを大切と考えるタイプ
  4. 保障・安定:安全・確実で、将来の変化をおおむね予測できて、ゆったりした気持ちで仕事をしたいと考えるタイプ
  5. 起業家的創造性:新しい製品、サービスを開発したり、資金を調達して組織を立ち上げたり、既存事業を買収して再建するといったことに燃えるタイプ
  6. 奉仕・社会貢献:何らかの形で世の中を良くしたいという価値観を重視するタイプ
  7. 純粋な挑戦:不可能と思えるような障害を乗り越えること、解決不能と思われてきた問題を解決することなどを追求してやまないタイプ
  8. 生活様式:仕事と家庭生活、公的な仕事の時間と私的な個人の時間のどちらも大切にしたいと願い、両者の適切なバランスを考えているタイプ

(以上8つのパターンの説明は、http://www.edgarschein.jp/20141112/169.htmlから引用)

経験年数が長い人やすでにキャリアを積んでいる人は、自分自身がどのタイプに近いかがわかるのではないかと思います。しかし、将来を悩み出す時期の方々は、まだ自分がどのタイプかがよくわからないと思います。将来を悩んだ時は、一度8つのタイプから、「自分はどんな生き方、働き方をしたいのか」を考えてみるのも良いのではないでしょうか。

紹介させてもらったシャイン博士の著書は『キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう』(白桃書房)で、この本は、いくつかの設問に答えると自分がどのタイプかわかるようにもなっているので、興味がある方は読んでみると面白いと思います。

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