<文献紹介第50弾>
「肝切除術後はICUで見るべき?モニターって必要?」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3433552/

最近は急にあったかくなったと思えば、また寒くなって昨日久々に体調を壊してしまいました。体調にはお気を付けください。

さて、今回は肝臓切除術後のモニタリングについてレビューされている面白い文献を紹介します。
先に述べておきますが、私は「肝臓切除術後はモニタリングは不要、ICUに入れる必要はない!」と言っているのではありませんので。

韓国で行われた後ろ向き調査で肝臓切除術後患者313名が対象です。
この研究では、ICUでモニタリングしたけど、治療介入した人ってどれくらいいるの?と調査した研究で、そこからどんな人が治療介入しているのか、長期滞在していたのかなどを明らかにしています。
結果は、ICUに入室が必要だった患者は全体の53.7%。
そして、ICU入室中観察のみ(治療介入がなかった)患者は全体の88.1%でした。
ICUに再入室が必要だった患者は主要肝切除術後、術中輸血を行なった患者が有意に相関しており、死亡率とも相関していた。

この結果から、術中輸血や主要肝切除の場合は、緻密なモニタリングが必要だということがわかります。(術中無輸血患者はICUじゃなくてもいいかもしれないと調査員は述べていますが、、)ただ、術中無輸血だから安心ということではありません。術中・術後の輸液管理なども加味しなければならないので、無輸血だから一般病棟へという短絡的な考えは危険です。この文献からは、術中輸血や主要肝切除の場合のリスク管理について学べればそれでいいかと思います。

肝臓切除は術後合併症の発症率は低いですが、合併すると死亡率が高い手術です。血が出だすと止まらないなど、合併症が致死的状態を招くため、そのリスクは把握しておく必要があるでしょう。

 

画像引用元
1、2枚目:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3433552/
3枚目:http://www.pkdiet.com/pld_resection.php

Follow me!