【コラム36:目的化リフレクションにならないために】

昨今、リフレクション/省察って言葉が浸透してますが、リフレクション/省察を正しく理解できてなくって、ダメ出しの反省にとどまっている振り返りも多くないですか?もちろん何を学んだか、次どうしていくのかをしっかり考えるreflection on action(
行為への省察)がなされている振り返りもあると思います。でも、reflection on action(行為への省察)を行うことでreflection in action(行為内省察)が変わる、reflection on action(行為への省察)をサポート・トレーニングすることで、reflection in action(行為内省察)が促進されるというパラダイムって合っているのでしょうか?(多くの人は、そもそもここまで考えてないかもしれません)。
『看護実践のアポリア』(ゆるみ出版)の中では、「行為への省察は行為内省察のために過去の判例的な事例を提供する」、「行為への省察によって情報を得られた行為内省察」=省察的実践/ナース・プラクティショナーであると書かれてます。要は行為内省察が試みられず、行為への省察に終始してしまう”目的化リフレクション”はダメってことです。
さらにこの本の中には、「ナース・プラクティショナー(省察的実践家)の教育とは、教師から生徒への知識への伝達であるよりも、看護師自身による理論と知識の生成を助け、促進することにある。講義とかその他の形式的な教授法はあまり重要でなく、グループ研究・ロールプレイ、省察的日記、重要な出来事分分析がそれに取って代わるであろう」と書かれています。知識伝達型の講義が悪いわけではありません。でも、講義内容が実践に活かされる講義となるかは、講義を受講する学習者の能力に大きく依存します。学習者に情報を正しく理解・整理し、応用を試みることができる能力も併せて育成していかないと、どんなに講義内容が素晴らしくても実践では活きない講義になってしまう可能性が高いということです。

Follow me!