【コラム40:医療者にはハードルの高い社会人基礎力?!Listenerを脱皮し、Doerになろう】

1月12日から厚生労働省ホームページで、「平成30年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(現時点の骨子)」に関するパブリックコメントの募集が始まっていますね。これから医療体系や医療職の働き方等、医療職を取り巻く環境はどんどん変わっていくと思います。その中で変革の中で、医療職はどのような能力を身につけておかないといけないのでしょうか?

2006年から経済産業省は、企業や若者を取り巻く環境変化の中で、「基礎学力」「専門知識」をうまく活用していくための3つの能力-12の要素を「社会人基礎力」と称し提唱しています。

前に踏み出す力:主体性(物事に進んで取り組む力)、働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)、実行力(目的を設定し確実に行動する力)

  • 考え抜く力:課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力)、計画力(課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力)、創造力(新しい価値を生み出す力)
  • チームで働く力:発信力(自分の意見をわかりやすく伝える力)、傾聴力(相手の意見を丁寧に聴く力)、柔軟性(意見の違いや立場の違いを理解する力)、情況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)、規律性(社会のルールや人との約束を守る力)、ストレスコントロール力(ストレスの発生源に対応する力)

医療職のみなさんは、これらの能力・要素をみてどう感じますか?チームで働く力は、医療業の中で自然に身についているかと思いますが、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」は医療者の多くが養えていない能力ではないでしょうか?

筆者は医療界に入る前に、大学で工学部に在籍し学んでいた経験があります。その教育課程では、社会人基礎力で提唱される能力の育成を意図した授業がありました(筆者が社会人基礎力を有しているかはさておき)。しかしながら、医療の基礎教育では、ほとんどないと思います。そして、臨床でもこれらの能力を意図的に育成する教育プログラムを有している組織は少ないと思います。

社会人基礎力は、教えられてないから身につかないのは、当然、仕方ない!、なんて思っていたら困ります。社会人基礎力を身につけるには、これらの能力をまずは知ること、そして知識を教えてもらうListenerから、物事を考えながら実行、その経験を振り返るDoerになることが必要です。医療職を取り巻く環境の変化に耐え抜くためには、私たち医療者の学び方も変化させていかなければなりませんね。

パブリックコメント掲載ページURL: http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/p20180112-01.html
「平成30年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(現時点の骨子)」URL:http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/dl/p20180112-01a.pdf
図は、経産省HP社会人基礎力関係のフリー素材から引用

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