<KCCC文献紹介 第61弾:重症患者のサルコペニア>

Sarcopenia in critically ill patients.
Kizilarslanoglu MC, et al, J Anesth. 2016.
PMID: 27376823

【Abstract】

サルコペニアは、慢性炎症性疾患、栄養失調および活動の低下などを含む、特定の医学的な問題による続発性の結果として起こる。サルコペニアとは、進行性の骨格筋量、筋力および身体機能の喪失と定義される。
サルコペニアの有病率は、加齢とともに増加する(60〜70歳で約5〜13%)。
ただし、集中治療室(ICU)におけるサルコペニアの有病率と臨床転帰を示すデータは限られているのが現状である。クリティカルケア領域では、サルコペニアと同様の症状、すなわちICU-AWが、より頻繁に報告されている。
本報告は、ICU患者におけるサルコペニア、特にICU-AWの重要性を検証することを目的としている。

【私見】

この報告は文献レビューであり、ICU患者におけるサルコペニアのメカニズムと管理が解説されています。

ICU-AWは、サルコペニアの原因の1つとして含まれるかもしれません。そのサルコペアを発症することで様々な合併症につながり、転帰にも影響を与え機能停止を引き起こすこともあります。
ICU患者は加齢に加えて、侵襲が加わり、人工呼吸器管理や鎮静による不動、不十分な栄養管理により発症リスクは高いと考えます。そのため重症患者のサルコペニアの存在を知り、適切な対応を心がける必要がありますね。

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