【論文】

Mottling score is a strong predictor of 14-day mortality in septic patients whatever vasopressor doses and other tissue perfusion parameters

【背景】Mottlingスコア(私見を参照)は敗血症性ショック患者の予後と関係している。しかしながら昇圧剤の投与量や組織還流を示すパラメータのなどの要因を含めた予測値は不明のままとなっている。

方法対象者は敗血症もしくは敗血症性ショックでICUへ入室した患者。Mottlingスコアと組織還流を示すパラメータを入室時、61224時間後に記録し、Mottlingスコアにおける14日死亡率の予測値を評価した。

結果敗血症もしくは敗血症性ショックとなった患者259名が対象者となった。14日死亡率は37%であった。

死亡に関連する要因として6時間後のMottlingスコア (OR 2.26 [95% CI, 1.72–2.97])、動脈血乳酸値(OR 1.29 [1.11–1.5])、尿量(OR 3.03 [1.37–6.69])が挙げられた。これらのC統計量(ROC曲線下面積)は、0.760.91が挙げられた。Mottlingスコアの予測値は昇圧剤投与量に影響を受けなかった(p for interaction = 0.33)。平均血圧や心拍数、心係数、尿量に応じてMottlingスコアの影響は認められなかったが、乳酸値とMottlingスコアには有意な交互作用が認められた (p = 0.04)Mottlingスコアの予測値はSEPSIS-3の定義を用いても有意なままであった。治療中のMottlingスコアの減少は、SOFAスコアを調整後により良い結果と有意に関連していた (p = 0.001)

考察敗血症患者において、Mottlingスコアを評価することは、昇圧剤の投与量や組織還流の指標よりも、14日死亡率を予測することができる。また、治療中のMottlingスコアの変化も死亡率の予測となりうる。

私見

Mottlingスコアとは1枚目の写真に示しているスコアで、膝に網状のチアノーゼが見られる状態であり、低還流状態を示しています。

敗血症性ショックの患者さんを見て、なんとなく「色が悪いな」と思うことがあるのではないでしょうか。「14日死亡率が予測できても、、、」と思うかもしれませんが、この研究では、敗血症性ショックの治療中にMottlingスコアが減少すれば、良い結果に至っていたということが示されており、敗血症性ショックが重症化していないか、Mottlingスコアを観察する意義あるのではないでしょうか?

敗血症の悪化を早期発見する鍵は、バイタルサインや血液データではなく、膝小僧に隠れているかもしれませんね。

Mottlingスコア(引用:Mottling score predicts survival in septic shockより)

6時間後のMottlingスコア、乳酸値、尿量と14日死亡率の確率(引用:Mottling score is a strong predictor of 14-day mortality in septic patients whatever vasopressor doses and other tissue perfusion parameters)

グレーは95%信頼区間を示す。Mottlingスコアは95%信頼区間の幅が狭く、スコアが高いほど、14日死亡率の確率は上昇している。

Follow me!