【コラム48:学習ピラミッドは怪しい】

皆さんの中には、ラーニングピラミッド、学習ピラミッドというものを見たことがある人は多いのではないでしょうか?ネットで検索しても、学習ピラミッドを紹介した記事がたくさん出てきますし、プレゼンテーション等でもよく紹介されていると思います。

学習ピラミッドとは、学習定着率(学習内容を学習者がどの程度覚えているか)について、「講義で聞いたことは2週間後には5%、本等で読んだことは2週間後には10%、映像等は20%…と続き、他人に教えたことは2週間後でも90%覚えている」等といったものです。

経験的には、合っているような気もしますが、実はこの学習ピラミッドは「根拠がない」モデルとして、教育者の中では知れ渡っています。

アクティブラーニングという言葉が広まってからは、この学習ピラミッドの“グループ討議”・“自らの体験”・“人に教える”がアクティブラーニングだと書き加えられているものも散見します。アクティブラーニングとは、能動的・主体的学習なので、講義であっても学習者が能動的・主体的な学習が行われるような方略があればアクティブラーニングです。逆にグループ討議をさせていてもグループサイズ等が不適切で、社会的手抜きが起こっていれば受動的学習となってしまいます。そもそも、学習するということ自体が、能動的・主体的活動であるはずです。安易にラーニングピラミッドをみて小手先の教育改善をするのではなく、教育研修の提供者の“教えたつもり“から、学習者が何とどう学んだかを重視するよう認識転換を図り、学習目標と評価方法、そして学習方法の整合性を図れるようにしていく必要がありますね。

学習ピラミッドへの指摘に関する記事紹介
http://current.ndl.go.jp/node/25242
https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03280_03

******************************

KCCCでは、LINEでも文献紹介やコラムの更新情報、セミナー開催案等を通知させてもらっております。もしよろしければ、下記のボタンからご登録をお願いいたします!

QRコードでも登録できます! LINEをご利用の方は、ぜひご活用ください!

Follow me!