<KCCC文献紹介 第85弾:抜管前の咳嗽力を波形で評価>

抜管前に咳嗽する力を評価する方法

抜管した後に、「痰が出せない」「咳嗽が弱い」と思うことはないでしょうか?その結果、再挿管に至ることも珍しくありません。
そこで今回は、抜管前に咳嗽力がわかる方法の1つを紹介したいと思います。

文献:Use of Cough Peak Flow Measured by a Ventilator to Predict Re-Intubation When a Spirometer Is Unavailable

【背景】
人工呼吸器は呼気・吸気の流速を測定する機能があります。私たちは、スパイロメーターでの咳嗽時最大呼気流量(Cough Peak Expiratory Flow:CPEF)と人工呼吸器の呼気流量波形で測定したCPEFを比較し再挿管の予測を行なった。

【方法】
SBTに成功した経口挿管の人工呼吸器装着患者が対象となった。抜管前に、咳嗽時最大呼気流量(Cough Peak Expiratory Flow:CPEF)をスパイロメーターと人工呼吸器の流量波形で評価した。再挿管は抜管後72時間以内と定義された。
【結果】
126名が対象となり、全体で15名(12%)が再挿管となった。CPEFは、抜管成功群と比べ、再挿管患者で有意に低かった(スパイロメーター:54±30 L/min vs 86±37 L/min, P < .001/ 人工呼吸器: 50±22 L/min vs 80±26 L/min, P < .001)。 スパイロメーターと人工呼吸器の流量波形で評価したCPEFは、同じようなROC曲線下面積を示した(スパイロメーター:0.79 vs. 人工呼吸器の流量波形:0.83, P=0.26)。スパイロメーターのCPEFが56.4L/minをカットオフ値とすると、再挿管を予測する感度は73%、特異度は87%であった。人工呼吸器の流量波形では、カットオフ値を56 L/minとすれば、再挿管を予測する感度は73%、特異度85%であった。 【考察】 人工呼吸器の流量波形で評価したCPEFは有用であり、再挿管を予測することが可能であった。

【私見】 抜管後に痰を喀出することができるか否かは、非常に重要な情報だと思います。それを抜管前に、しかもベッドサイドで咳嗽の力を数値で評価するため、臨床でも行ってみるといいのではないでしょうか? 

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