<KCCC文献紹介 第84弾:BMI<17.8kg/m2には気をつけろ!!>

Reference body mass index values and the prevalence of malnutrition according to the Global Leadership Initiative on Malnutrition criteria.

Maeda K, Ishida Y, Nonogaki T, Mori N.

Clin Nutr. 2019 Jan 23.

PMID: 30712782

【背景】

栄養失調に関するグローバルリーダーシップイニシアチブ(GLIM)は、栄養失調の診断と評価のための新しい基準を発表しました。本研究はGLIM基準に従って重症栄養失調を識別するためのボディマスインデックス(BMI)の最適基準値、ならびに臨床現場におけるGLIM基準の低栄養の有病率を調査することを目的とした。

【方法】

この研究には、大学病院に入院した40歳以上の6783人の患者が含まれた。期間1に低BMIを呈した1987人の患者のうち、最適なBMIカットオフ値は、若年(70歳未満)およびそれ以上の年齢層の院内死亡率に対するROC曲線を用いて決定された。次に、検証済みの栄養スクリーニングツールを使用して、期間2の4796人の患者をスクリーニングしました。患者は、体重変化、BMI、筋肉量の減少、栄養摂取量、および疾病負担を含むGLIM基準を用いてスクリーニングを分析した後に、栄養状態を評価した。さらに、栄養失調症と診断された患者は、期間1のデータから得られたBMI値に従って、中等度または重度の栄養失調を有すると分類された。

【結果】

最適カットオフBMI値は、若年患者では17.0 kg / m 2、高齢患者では17.8 kg / m 2であった。栄養失調のリスクがある患者は、期間2でそれぞれ入院中の若年および高齢患者の14.5%および42.0%を含んでいた。 GLIM基準の栄養失調は全患者の18.0%(若年および高齢患者でそれぞれ10.6%および25.7%)と診断された。期間1の結果に従ってBMIカットオフ値を適合させた後、全患者の9.0%および9.0%がそれぞれ中等度および重度の栄養失調を有すると診断された。 GLIMで定義された栄養失調の患者は、栄養失調のない患者と比較して、有意に高い院内死亡率を示しました。

【考察】

GLIM基準に従って栄養不良の重症度を等級分けするためのBMIのアジア基準値、ならびにGLIM基準の栄養失調の有病率を決定した。これらの参照値は、アジアの人口におけるGLIM基準の実装に貢献します。

【私見】

血清アルブミン値での栄養評価は困難とされています。重症患者では体液貯留や炎症反応により同様にアルブミンでの評価は困難です。多くの栄養評価ツールにもアルブミンが含まれており、重症患者での栄養評価を困難なものにしています。

GLIM基準では体重減少・筋力低下・BMIの表現型、摂取量減少・炎症反応の原因で低栄養を評価できるツールです。鎮静化にある患者は握力測定が実施できず、表現型はBMIで判断することになるかと思います。原因では急性炎症性疾患や外傷を伴うことが多く、大半の患者が当てはまります。このためBMIが重要な判断基準になるのかもしれません。 薬剤投与量の計算や体液バランスなど体重で決定されることも多いため、重症管理では体重は重要なパラメーターとなります。ついでにぜひBMIを計算してみてください。BMI<17.8kg/m2の高齢者は要注意ですね。

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