〈KCCC文献紹介 第92弾:ジグソー法の効果とは?〉

Zhang, et al. Designs for Collective Cognitive Responsibility in Knowledge-Building Communities. ournal of the Learning Sciences, 18, 2009.

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10508400802581676

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【はじめに】

本論文は小学4年生を担当する教員が、光学的知識の向上に関する集団的共同責任レベルの向上を仮定して、3年間継続して指導をした設計実験について報告している。

【方法】

知識構築の維持を促す実践クラスは、コミュニティの知識の生産と洗練を支えるKnowledge Forumソフトウェアを用いて、教師と学生によって共同制作された。ソーシャルネットワーク分析と定性分析を用いて、集団的認知的責任の指標に焦点を当てて、オンライン参加パターンと知識の蓄積を評価した。データは、次の群に対応して、学生の知識の進歩に反映されますます効果的な手順を示している。

(a)1年目 – 一定の小さなグループを作る

(b)2年目 – 小さなグループを維持したまま他のグループと知識を共有する

(c)3年目 – 自発的な目標に基づいて、小規模なチームがコミュニティメンバーの意思に基づいて形成され、自発的に共同作業をする

【結果】

3年目のモデルが有機的で分散した社会構造に最も直接的にマッピングされ、集団的認知的責任能力の向上、知識の向上、情報のダイナミックな拡散という結果が得られた。本論文では青少年を知識創造文化に育て、分散して協力を促すクラスの実践を学ぶための教育的技術革新について詳細に論じた。

【私見】

本論文は、ジグソー法を実践し、結果・効果を詳細に述べたZhangのいわずと知れた有名な論文です。

「ジグソー法ってなに?」と、初めて耳にする方も多いかもしれません。その場合は、こちらのリンクをご参照下さい(https://coref.u-tokyo.ac.jp/archives/5515)。

ジグソー法の特徴は、ほかでもない「自分自身」が専門家となり、アウトプットを行うことで協調学習を目指した実践を指しています。既知の通り、アウトプットを交えながらのスタイルは、学びの定着が深いと言われていますね。「人に教えた(伝えた)ときがいちばん頭に入る」というのは誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。

そして、この"人に教える(伝える)"作業が、「経験が少ない人や勉強途中の人でもできる」ということは、意外と知られていないものです。

本論文の3年目の結果も踏まえて、ぜひ周囲のみんなの力を合わせて相互作用を生み出したいですね。

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