論文:12-h pretreatment with methylprednisolone versus placebo for prevention of postextubation laryngeal oedema: a randomised double-blind trial.
PMID: 17398307

皆さんは抜管する際、再挿管も考慮して救急カートを側に置いている事は多いのではないでしょうか?
それは抜管する事で咽頭浮腫が起こり、気道狭窄が起こることが想定されるためという理由もあると思います。
では、いつまで咽頭浮腫に注意をしておくべきなのでしょうか?
抜管後咽頭浮腫を起こすリスクの高い患者には、抜管数時間前からステロイドを反復投与し、咽頭浮腫を予防することが多いでしょう。今回紹介している論文も実は、「咽頭浮腫を予防にステロイドは有効か?」ということを調査している論文です。
実はこの論文の中に、”いつまで”のヒントが隠れています。
それでは見てみましょう。

【目的】
ステロイド(メチルプレドニゾロン)が抜管予定の12時間前から投与することで、抜管後の咽頭浮腫を予防できるという仮説を検証することが目である。

【方法】
ICUに入室している成人患者761名を対象に、二重盲検化他施設試験を行なった。対象者は36時間以上人工呼吸器を装着し計画的に抜管をする患者で、ステロイド群は抜管12時間前から4時間おきにメチルプレドニゾロン20mgの投与し、プラセボ群には生理食塩水を同じ時間に投与し比較している。

【結果】
抜管後咽頭浮腫の発生率はプラセボ群22% vs. ステロイド投与群3%と有意に低くなっていた。また、再挿管率もプラセボ群8% vs. ステロイド投与群4%と有意差があった。

【考察】
メチルプレドニンは予定抜管の12時間前から反復投与することで、抜管後咽頭浮腫や再挿管を減少させる。36時間以上人工呼吸器を装着した場合、抜管前にステロイドの投与を考慮する必要がある。

と、ここまでが要約に記載されている大まかな内容です。
では、本文中を少し覗いてみると、

抜管後咽頭浮腫の発症時間はプラセボ群10分(中央値, IQR:5-30)vs. ステロイド群30分(中央値, IQR: 0-120)であった。また、ステロイド群では抜管後5分以内に47%、6-30分以内に33%で抜管後咽頭浮腫が起こり、30分以上は20%であった。

と報告されています。
つまり、ステロイド投与しても30分以内に起こる可能性が高いことが示唆されています。
このような結果を見てみると、抜管後30分以内は抜管後咽頭浮腫となる可能性が高く、再挿管に備える必要があると考えられます。

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画像:https://www.slideshare.net/nautsilairatana/ mvss-part-v-weaning-liberation-from-mechanical-ventilationより抜粋

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