<KCCC文献紹介 第103弾:STROBE声明ってなんだ? >

Recommendation, divided into: cohort, case-control, cross-sectional study – where different.

竹林由武. 観察研究の必須事項. 行動療法研究, 40(3), 167-175,2014.

文献:http://jabt.umin.ne.jp/j/activities/pdf/guideline/Takebayashi_2014.pdf

要約:

観察研究は、無計画に実施すると研究成果の解釈が困難になることが多い。観察研究によって有意味な知見を産出するためには、研究段階で測定誤差や交絡を最小にする必要がある。観察研究の報告法のガイドラインであるSTROBE声明(Strengthening the Reporting of Observation studies in Epidemiology statement)は、有意味な知見を得るための研究計画を立てる一助となる。

本稿では、STROBE声明に準拠し、観察研究の研究計画段階で留意すべき事項(①研究目的の明確化、②研究を実施する科学的背景と論拠の説明、③例数設計の実施、④信頼性と妥当性のある測定指標の選択、⑤交絡要因の測定)の解説と、その具体的な記載事例を紹介することを目的とする。

私見:STROBE声明は、2007年に「観察研究における報告の質や透明性を改善し、研究のデザイン・実施方法・分析方法の強み(strength)と弱み(weakness)を他者が批判的に評価可能になること」を目的に発表された研究報告の質向上のためのガイドラインです。

本邦の医療機関における、研究計画書は「ヘルシンキ宣言」及び「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」などの指針に準拠した様式になっていますが、国際的にはSTROBE声明というものがあります。計画立案段階から、STROBE声明に準拠すると、倫理面の透明性が確保されるだけでなく、観察研究の質がより一層高くなります。

観察研究で有意義な知見を産出するためには、STROBE声明の本文全体に目を通すことで、研究計画および研究報告の質に関するより一層の理解が得られると思います。

(参照:https://www.strobe-statement.org/index.php?id=strobe-home)

仮に後方視観察研究で、倫理関連事項として実際に英語論文に記載する場合は、

「Ethical and research approvals:This study was approved by the ethics committee of our hospital (No. 〇〇(承認番号), 年月日).Owing to its retrospective nature, the need for informed consent was waived. This study was conducted in line with the STROBE guidelines.」

と記載します。英語論文執筆の際には、ぜひご活用下さい♪

※画像はhttps://slideplayer.com/slide/6215728/より引用

Follow me!