<KCCCコラム65:研究論文、上から読むか下から読むか>

「研究論文の読み方が分からない」というのを割とよく耳にします。確かに、研究論文をしっかりと噛み砕いて理解しようと思うと、一筋縄ではいかないですね。
この噛み砕く作業には、いくつかの種類がある気と思うのですが、皆さんは論文を「上から」読んでいますか?「下から」読んでいますか?

研究論文には、概ね決められたカタチがあります。医学系の研究論文では、そのカタチのことを「IMRaD」と呼ぶのが一般的です。

I=Introduction
:いわゆる「はじめに」と書かれている部分。ここでは、研究を始めた動機や研究で着目したことの背景(これまでにどんなことが明らかになっているのか)が書かれた上で、研究の目的が書かれています。

M=Metod
:研究をどういったやり方で進めたのか?という方法が書かれている部分です。ここでは、「誰or何」を研究対象にして、「どのようなデータ」を集めて、どのようなやり方で「分析」をしたのか、が書かれています。

R=Result
:その研究の最も肝になる部分です。つまり、研究結果が書かれているところです。何かを研究したからには、結果は必ず付いてきます。というより、ここを明らかにするために研究があります。

and
D=Discussion
:研究で導き出した結果を、「研究者自身が」どう解釈したのか?が分かる部分で、いわゆる「考察」が書かれているところです。「私の研究はこう読め!」のところで、割と読みやすい部分ではあるのですが、あくまで大切なのは結果です。「考察は筆者の独り言」なんて言葉もあるくらい…。

これらのIMRaDに加えて、研究論文の最後に書かれているのが、結論(Conclusion)です。つまり、「この研究では、こういうことが分かりましたよー!」が簡潔に書かれている部分です。

あなたは、論文を上から読んでいますか?下から読んでいますか?

これはあくまで一考察ですが…。

その論文とじっくりと向き合いたい方は、I→M→R→D→Cの順に上から読むことをお勧めします。

自分に必要な論文を見つけるために速読したい場合には、C→M→R→I→Dの順に読んで、Mの時点で、その論文を読むべきかよ混ざるべきかを判断することをお勧めします。

上から読んでも読み進まない人は、下から読んでみるのも一つかもしれませんねー!

IMRaDそれぞれの部分の読み方(一考察)については、追い追いご紹介します!

画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/IMRAD

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