【コラム67:ABCDE"E"FGHバンドルってどうだろか?】

PICS(Post Intensive Care Syndrome:集中治療後症候群)によってICU退室後に、うつ状態になる・身体機能低下により介護が必要な状態が継続しているなど社会復帰が困難になる場合があります。また患者本人だけではなく、家族も何らかの精神的ダメージを受けることがあります。

PICSは精神的な障害だけではなく身体的な障害も引き起こします。その身体障害にひとつにICU-AW(ICU-acquired weakness)があります。ICU-AWは、ICU入室後に発症する左右対称性の四肢筋力低下を呈する症候群です。

ICU-AWの関連因子には、多臓器不全・高血糖・ステロイド薬・筋弛緩薬・不動化があり、原因としてサルコペニアと同様です。重症患者でも加齢や侵襲・不動といった原因でサルコペニアが進行しやすい状況があります。

そこでPICS予防に提唱されているのがABCDEFHバンドルです。

サルコペニアに対応するためには、大きく分けて栄養管理とリハビリが必要となります。

ABCDEFGHバンドルの中には早期離床(Early mobility and Exercise)が含まれていますが、栄養管理に関する項目はありません。

侵襲下で栄養投与がされないまま、離床するとエネルギーを自分自身で産生しようと筋蛋白の分解がはじまります。

そのため、筋肉量が減少し体重も減少してしまいます。そのまま進行すると生体の維持すらもできなくなる可能性があります。

重症患者であっても早期離床を行うのであれば、早期栄養管理(Early nutrition manegement)も同時に行う必要があるかと思います。食事(経口・経腸栄養)だけではなく、輸液管理も必要な場合も含めるためEarly nutritionよりEarly nutrition manegementとしていますが正式な言葉はありません。

PICS・ICU-AWの予防のためにABCDEEFGHバンドルで、早期離床+早期栄養管理を同時に行い長期的な視点をもって、元の生活に可能な限り戻ってもらうことが重要ですね。

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