重症患者の輸液についてボチボチ理解していくシリーズです(全5回シリーズ)
第1弾の今回は、体液分布に関するお話です。基礎的なお話なので、眠くなる内容かもしれませんが、輸液を理解する上では外せない知識ですので、苦手な方はちょっと頑張ってお付き合いいただき、得意な方はおさらいしておきましょう。

キーワードは、

「ヤサイ(8:3:1)」
「浸透圧」
「輸液できるのは血管の中から」

です。

ヒトの体の水分は、
体重の60%くらいだと言われています。それらの水分が、細胞内・間質・血管内に分布しています。そして、この分布は、"細胞内8:間質3:血管内1"の割合だと言われています。
8:3:1の割合を「ヤサイ」の分布として覚えると分かりやすいでしょう(看護学生さん、国試に出るかもしれませんよー!)。

輸液のことを理解するために、
この3つの液の関係について軽く述べておきます。少し頭を使う話ですが、輸液管理をする上で外せない知識になるので、お付き合いください。

細胞内液を一定にする(ホメオスタシス)ことは、生命維持のために不可欠な条件です。また、血管内液も全身の循環を担っているため、できるだけ一定にすることが大前提です。
このとき、間質液が重要な役割を担っているのですが、細胞内や血管内が枯れかたら水を補充したり、逆に水が溜まり過ぎたら水を受け取ったり、銀行のような役割を担っています。

「細胞(内)」と「間質」を隔てているのが細胞膜、「間質」と「血管」を隔てているのが血管壁です。
つまり、「間質」は「細胞(内)」と「血管」に挟まれているイメージで理解してください。

これらの膜で隔てられた区画(つまり、細胞内、間質内、血管内)の水の行き来は、水の濃度で規定されます。この濃度を"浸透圧"といい、浸透圧を規定しているのが電解質なのですが、細胞内ではカリウム、細胞外ではナトリウムが多く含まれています。

そして、この浸透圧に従って、水がヤサイ(8:3:1)で分布しているわけです。

この3つの液のうち、外部から強制的に補充できるのは、基本的には"血管内の中から"だけです。この強制的な補充のことを輸液と言います。

分かったよーな分かんないよーな、体液分布のお話。
ヒトの6割はヤサイでできているのです!!

第2弾は、「輸液の種類」について。
晶質液と膠質液を中心にお話します。

画像引用元:https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1768

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