【コラム89:“言い訳”されると腹が立つ!?】

冒頭から私事ですが、最近うちの愚息はよく“言い訳”をします。私から叱られる度に、いつも他人のせいにします。それに呆れつつも曲がった根性を叩き直そうと、ついつい「言い訳すんな!!」と息子の発言を遮ってしまうこともあり、反省するわけです。しかし、そんな私の発言を聞いて、彼は「いつも言いたいことあるのに聞いてくれへんやん!」と言います。彼には彼なりの言い分があるようです。そんなやりとりを日常的にしているわけですが、“言い訳”には腹が立つけど、その言い訳を聞いてもらえない息子はどう感じているのだろう?と、ふと疑問に思いました。そしてこのイケてない親父のように“言い訳”にイライラしている人は、組織の中にも多少なりいるのではないかと思いました。

 例えば、新人看護師が同じようなインシデントを続けて起こした場面を想像してみてください。「この前も同じインシデントしたよね。この前インシデントした時に、次から気をつけようって話したよね」と、無意識のうちに新人看護師の“言い訳(言い分)”も聞かずに個人を責めてしまっている状況は、ないでしょうか。もちろん立て続けに起こった原因は、新人看護師側にもあるかもしれません。しかし、当事者である新人看護師の“言い訳(言い分)”を聞かずして、真の原因を特定することはできません。(もちろんその“言い訳”が偽りのない事実であることが前提です。)そして、“言い訳(言い分)”を聞いてもらえない新人看護師は、いつしか事実を話すことも辞めてしまうかもしれません。それでは本末転倒です。

 結局、何が言いたかったのかと言うと、誠意を持って“言い訳(言い分)”を聞き、その“言い訳”どう次に活かすのかを組織全体で考えるシステムが大事だということです。そのためにも正しく“言い訳(言い分)”を言える職場風土を醸成することも大事だと感じています。

 ちなみに、息子とのやりとりを通して、息子の“言い訳”ではなく、“言い分”と捉えると、冷静に聞こうと思えるようになりました。(イケてない親父の奮闘は続きます…笑)

「医療版失敗学」の中で“言い訳”の重要性は述べられています。

参考:https://ikss.net/wp-content/themes/ikss/pdf/seminar/199.pdf

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