<KCCC文献紹介第117弾:特定行為研修って構造化された研修なの?~海外のNPに関する記事を参考に~>

Hodges AL, Konicki AJ, Talley MH,et al:Competency-based education in transitioning nurse practitioner students from education into practice. Journal of the American Association of Nurse Practitioners,2019. 教育から実践に移行するナーシングプラクティショナーの学生(NPs)におけるコンピテンシーベースドトレーニング(CBE)

要約

コンピテンシーベースの教育(以下:CBE)は、ナーシングプラクティショナー(以下:NP)の教育を含む看護プログラムのフレームワークを提供します。 CBEの基本的な前提は、学生が学習環境を離れる前に、デザインされた教育プロセスにより特定された必要不可欠な知識、スキル、態度の習得を実証することです。

コンピテンシーベースの教育(以下:CBE)は、ナーシングプラクティショナー(以下:NP)の教育を含む看護プログラムのフレームワークを提供します。 CBEの基本的な前提は、学生が学習環境を離れる前に、デザインされた教育プロセスにより特定された必要不可欠な知識、スキル、態度の習得を実証することです。

 コンピテンシーと進行指標を開発するためにこれまでに行われた作業は、共通言語の確立や習熟度の連続的な進行に対する明確な期待の提供です。EPA:(適切な資質・能力を持つ人に限って任せることのできる遂行可能業務)は、測定可能で期待される活動や能力に基づいて構築され、さまざまなレベルの能力、信頼、必要とされるレベルの管理や教授方法などを大学教員、指導者、または監督者で意思決定されます。いくつか例を挙げると、臨床実践者の知識、パフォーマンス、および臨床指導者のフィードバック、客観的な構造化臨床試験、シミュレーションなどの練習準備の能力を測定するために、多くの方法が使用されます。

 NPプログラムは、理論と実際のケアの提供との間の教育実践のギャップに苦心し続けています。コンピテンシーの測定のための画期的で信頼できる方法に関する議論は、自立した実践への移行に必要な適切な量と種類の経験と管理を学生がいつ、どこで、どのように得ることができるかについてのコンセンサスを得る戦略的重要性を扱う必要があります。また、EPAの開発に貢献できるプロセスと標準化されたガイドラインに対する大きなニーズもあります。

私見

 この論文に目を通したのは、特定行為研修が動き出し始め指導者として関わるにあたり、“参考となりうる海外のNPがどのように教育から手を離れ実践に移行するのか”、“そのためのコンピテンシーは何か”を探りたいなと思ったのがきっかけです。要約のみで且つたどたどしい和訳ですが、結局言いたいことは「NP教育においても“臨床実践家の遂行可能業務”を開発するための標準化されたガイドラインは存在していない」ということでした。翻って、国内の特定行為研修を概観してみましょう。蓋を開けてみると構造化されていない(特定行為区分・実践に繋がらない)教材や演習が存在することに気づきます。論文にあるような「臨床実践者の知識、パフォーマンス、および臨床指導者のフィードバック、客観的な構造化臨床試験、シミュレーションなどの練習準備の能力を測定するための多くの方法」が言語化・明記されているでしょうか?答えは、現時点ではNoです。まだまだ施設ごとに委ねられている曖昧な研修だと言わざるを得ません。これらは、走り始めたばかりの制度なので仕方ない事なのかもしれませんが、客観的なクリティカルシンキングにより研修全体のピットフォールに気づくことができます。 この制度に携わる者はその責任の大きさを自覚しながら、どのように構造化して研修を構築していくのか、様々な取り組みや評価を駆使しながら系統立てて研修を組み、形成的評価をおこなうべきか…絶えず研修全体を俯瞰しながら進めていく必要があると感じました(自戒をこめて私見と致します)。特定行為研修に関するご意見などあれば共有できたら良いですね。

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