【コラム103 :大切なのは問題解決能力か?問題発見能力か?】

問題解決に関する考え方やフレームワークは重要であることは言うまでもありません。

看護師に馴染み深い看護過程もまさに問題解決思考の一手法に他なりません。例えば、患者さんが、息苦しさを感じていたら、なぜ息苦しいのか仮説を立て、その原因を突き詰めてアセスメントし、問題と目標を立てて、改善策として看護計画を実行して、評価して。。。を繰り返します。

とはいえ、まず息苦しさに気づかなければ、問題解決も◯そもありません。何が言いたいのかというと、問題を発見することができなければ、問題解決はできないわけです。

 そんなの当たり前だ!と思われるかもしれませんが、意外と臨床現場で遭遇することは多いのではないでしょうか?とくに、患者さんの健康問題以外のところで。。。

ではどのようにして、問題を発見することができるのでしょうか?

この質問に答えるには、問題について定義する必要がありそうです。

問題とは、「現状と理想のギャップ」です。すると、現状を理想に近づける行動や方法が、問題解決ということになりそうです。つまり、

①現状をきちんと見定めること

②理想はどうなりたいのか?

③現状を理想に近づけるにはどうすればいいのか?

の要素に分解できます。

このうち、①と②が、問題発見能力、③が問題解決能力 ということになります。

例を挙げて、見ていきましょう。

私は現在、特定行為研修を担当しています。この研修の目的、理想(②)は、ざっくりいうと、「臨床判断能力を上げて、特定行為を駆使して、タイムリーな医療や看護を提供する、チーム医療のかなめとなりなさい」といったところです。しかし、極端な話、医師の評価のもと規定の特定行為件数に達したら、研修は終えることができます。その結果、ついつい研修生は、特定行為件数をこなすことが、目的となり、②と③が入れ替わる現象が生じやすくなります。

 この結果、同意が得られず、特定行為を経験していないと、「何もすることがない。どうしたらいいのかわからない」と研修生が困惑することになります。

 ここで、②の目的にもどることが重要です。

②理想は、1)臨床判断能力を身に着ける、2)特定行為を駆使してタイムリーな医療や看護を提供する、3)チーム医療のかなめとなる ということなので、それぞれ、①現状 を見定めてそれぞれ③解決策を考えます。

例えば、1)の臨床判断能力を身につける であれば、自分が足りないと思う現状(①)であれば、担当ではない患者であっても、医師に教えを請うたり、自分でいろいろ調べ上げたり、それを教育するなど、アウトプットする場を自分でつくったりすることも効果的かもしれませんし、エビデンスをきちんと理解するために論文を読んでもいいのかもしれません(③)。

2)であれば、特定行為の練習をシミュレーターで練習すればいいし、それを交渉してもいいし、タイムリーに医療や看護が行えていないとしたら、それはなぜかを、臨床現場を見渡してその原因を考えて回ってもいい。。。

3)であれば、チーム医療の要とは何かを考え、調べつつ、どんなチーム医療が提供されているのか、どこがうまくいっていて、いないのか、それを解決するにはどうしたらいいのか、いろんなチームの人たちや、師長さんやスタッフに今の問題点を聞いて、問題を整理して、解決策を共に考えたりできるかもしれません。。。

とまあ、そのようなことを研修生の方々に学んでもらう環境を作るという理想のためにこの現状を解決するためにどうしたらいいのか、まさに、①現状と②理想のギャップに対して(問題発見)、③解決策(問題解決)として、コラムで考えたわけです。

とりとめもない話にお付き合いいただきありがとうございました。

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