【コラム116:オーラルマネジメントを考える 】

毎日、重症患者に当たり前のように口腔ケアをしていますが口腔ケアは、何を目的に、どうのよう実践していますか?

人工呼吸器管理の患者には人工呼吸器関連肺炎(Ventilator-Associated Pneumonia ; VAP)の予防として口腔ケアは効果的と言われています。VAPの起因菌には口腔内常在菌が関与しており、口腔内環境を整えておくことが重要とされています。

また挿管チューブにより口が閉じられないこと、体液減少や鎮静剤を含む薬剤によって唾液分泌量が減少することで口腔内は乾燥しやすい状況があります。
また、乾燥により口腔内の粘膜トラブルや不快感もあるため身体的・精神的な苦痛の原因にもなり、感染をきっかけに全身状態の悪化も招く可能性さえあります。
さらに、口腔内環境が悪いと経口摂取が可能になってもすぐに食べることができず、嚥下機能も低下させてしまうことにも繋がりかねません。

口腔ケアにはまだ確立された方法はありませんが口腔ケアの最大のポイントは「ブラッシングで汚れを除去し、吸引で汚れを外に出すこと」です。 施設ごとに口腔ケア方法は異なっており、口腔ケアグッズも数多く存在する中から何を選択するのか?どんなタイミングで1日何回するのか?など明確なエビデンスはありません。

ただ口の中をキレイにするだけではなく、重症管理の間に口腔機能を低下させるのではなく維持・向上を目指した口腔ケアからオーラルマネジメンへ発展させた看護を行うことが重要です。

オーラルマネジメントのキーワードは、「食べられる口をCREATE」!!
Cleaning:口腔ケア
Rehabilitation:リハビリ
Education:教育
Assessment:評価
Treatment:歯科治療
Eat,Enjoy:食べる、楽しむ

【参考文献】
岸本裕充 他. 食べられる口を CREATEするためのオーラルマネジメント. 日本静脈経腸栄養学会雑誌. 2016 ;31(2): 687-692.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspen/31/2/31_687/_pdf/-char/ja

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