【KCCC文献紹介 第127弾:医療の「15秒ルール」って?】

Justin L. Lockman, et al.  Scrub the Hub! Catheter Needleless Port Decontamination, Anesthesiology. 2011.

フリーアクセス:https://anesthesiology.pubs.asahq.org/article.aspx?articleid=1930755

【背景】

中心静脈カテーテル(CVC)は、重症患者管理に不可欠なデバイスである。 CVC挿入技術に関連するカテーテル関連血流感染症(CR-BSI)は、予防プロトコルの適用により大幅に減少した。しかし、不適切なCVC操作は、後期CR-BSI発生における最も重大な原因である可能性がある。

【目的】

ハブスクラブの重要性を示すために、閉鎖式CVCハブの汚染に対するスクラブ時間の影響を調査する。

【方法】

市販のフルオレセイン含浸粉末をCVCハブに塗布し、その後、ハブを70%アルコール綿で0(コントロール群)、5、10、15秒間「スクラブ」した。紫外線を使用し、CVCハブの残留蛍光粉を評価した。

【結果】

スクラブ時間と粉末汚染との間に直接的な関係があることが判明した。CVCハブに対する5秒のスクラブでは、粉末は残存し、15秒のスクラブではほぼ消失した。

【結語】

麻酔科医は、シリンジまたはエクステンションチューブを接続する前に、アルコール綿でCVCハブをしっかり「スクラブ」する必要がある。スクラブ時間を長くすると、細菌の定着とCR-BSIの結果が関連するかどうかを判断するには、今後の研究が必要である。

【私見】

皆さんは、閉鎖式三方活栓にシリンジなどをつなぐ際、何秒アルコール綿で拭いていますか?こちらの報告は代用アウトカム(フルオレセイン含浸粉末の残量)での評価となりますが、臨床でも「適用できそうだ」と感じるものですね。

実際、とある米国のICUでも「15秒ルール」と題して必ず15秒スクラブする、とされていました。「拭く」ではなく、「スクラブ=こする」というのも、普段から意識して行うとCR-BSI予防に繋がるのかもしれませんね。

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