コラム140:摂食嚥下障害に手厚い加算?

そろそろ診療報酬改定に向けて、それぞれの施設がケア内容やシステムの見直しなどを試行錯誤をしているのではないでしょうか?
今回は、摂食嚥下に関する話題です。個人的には栄養関連の項目では重点的だなという印象です。

今までの経口摂取回復促進加算から名称変更されて「摂食嚥下支援加算(週1回に限り200点)」となります。

今までは鼻腔栄養または胃瘻の患者に対していかに経口摂取へ移行できるかが焦点でしたが、今回は摂食機能または嚥下機能の回復が見込まれる患者と要件が変更されています。 しかも、摂食嚥下支援チームの活動が評価されており正式な通達はこれからですが、算定要件が満たせる摂食・嚥下障害看護認定看護師などの需要が高まっていきそうですね。
実際に嚥下のチームが稼働している施設、これから立ち上げる計画をしている施設など様々な取り組みがこれから活発に行われていくことでしょう。

摂食嚥下障害に対しての加算が手厚くなった背景には、それだけ嚥下障害患者がいること、介入することでアウトカムが見込める患者がいるということが考えられます。実際に早期経口摂取を行うことで入院日数が減少するという報告や、院内肺炎発生率が減少する報告もあります。入院早期から嚥下障害に着目し、専門職種で介入を開始することが求められています。

摂食嚥下に重点を置くことは大変重要な項目であると感じています。しかし、嚥下のことばかりになってしまい、栄養管理そのものが置き去りにならないことを期待します。経口摂取と同じ位に、経腸栄養法や静脈栄養法も十分に検討し、その患者に合った栄養療法を多職種で検討し介入することが前提にあることは忘れないでほしいと思います。

参考文献
Koyama T. et al. Early Commencement of Oral Intake and Physical Function are Associated with Early Hospital Discharge with Oral Intake in Hospitalized Elderly Individuals with Pneumonia. J Am Geriatr Soc.; 63(10): 2183-5. 2015
長尾恭史 他. 誤嚥性肺炎患者における早期経口摂取の検討. 日本静脈経腸栄養学会雑誌33(5): 1133-1138. 2018



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