<KCCCコラム160:実習指導者のモヤモヤ、「それ、学生が学んでいる証拠かもしれませんよ?」>

 COVID-19に振り回されながら新年度が始まり1か月以上が経ちました。

 今年度の看護学生の臨床実習は、COVID-19の状況に応じて受け入れ状況が例年とは大きく異なっていると思います。私の所属している病院では前期のほとんどの看護学実習が受け入れ中止となりました。しかし、皆さんご存じの通り、看護学生にとって臨床実習は、今まで学内の学習した知識と実際の経験を統合できる重要な機会となります。

 私は昨年までの2年間、実習指導に携わり、実習指導者から話を聞く機会が多くありました。ある実習指導者が「学生がカンファレンスで、実施したことを話すとき、私(実習指導者)が学生の代わりに患者に聞いてあげたことを、あたかも自分が聞いたかのように話していて、ちょっとモヤっとしちゃう」と言っていました。

 それを聞いて、ふと思い出した詩がありました。国際看護学の授業で紹介された「Go to the people」という詩です。“最高の指導者とともに仕事を終えたとき、人々は口々に言うでしょう。「私たちが自分でやり遂げたのだ」と。”という箇所をみて、私は「この実習指導者は最高の指導者であったということなんだ」と思いました。

学生は、臨床の場では未熟な点がありますから、患者へ聞こうと思っていても聞けなかったり、行動できなかったりする…そんな時は、実習指導者が助け舟を出して、手本を見せてあげるんですよね。患者の状態を理解できていなければ、「勉強してきて」と言っても時間が限られているので、ある程度のところで患者の状態を要約して伝えてあげる。実習中はこんな場面が多々あると思います。「真似る」は「学ぶ」と同じ語源から来ているそうで、何かを学び身に着けるときには、真似から始めることが多いのだと思います。学生が実習指導者の苦労も知らず、真似をして経験できたと実感できたような時には、実習指導者の皆様には、是非「私たちは最高の指導者になったんだ」とリフレーミングしていただけたら、と思います。

Go to the People 人々の中へ (Dr.James Yen)

Go to the people
live among then
learn from them
start with what they know
build on what they have
teach by showing
learn by doing
not a showcase but a pattern

not odds and ends but a system
not relief but release

of the best leaders
when their task is accomplished
the people all remark

“We have done it ourselves”

人々の中へ行き、
人々とともに住み、
人々を愛し、
人々から学びなさい。
人々が知っていることから始め、
身振りで教え、
自らもその過程から学びなさい。
出来合いのものではなく、
いかにそれを作るかを重視しなさい。

中途半端なものではなく、
システムを作りなさい

助けてあげるのではなく、
人々の解放を目指しなさい。

最高の指導者と共に、仕事を終えた時、
人々は口々に言うでしょう。

「私達が自分でやり遂げたのだと」

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