【コラム168:学習・秘められた宝とは?】

皆さんは、フォール・レポートとドロール・レポートというものをご存知でしょうか?

エドガー・フォールを委員長とするユネスコ教育委員会は、1972 年に「Learning to Be」(未来の学習)と題するレポートを発表しました。このレポート(フォール・レポート)では、より広い学習活動を視野に入れて、学習を基礎においた考え方を追求したものであり、「生涯教育」から「生涯学習」へという流れを主導しました。

そして、1996 年に発表された、ユネスコ教育委員会委員長ジャック・ドロールによるレポート(ドロール・レポート)は「学習・秘められた宝」(Learning: the Treasure Within)と題され、フォール・レポートの生涯学習の概念を引き継ぎつつ、学習についての4つの柱を提示し、学習の方向および内容についての共通理解を深めました。

*4つの柱

「知ることを学ぶ」(Learning to know;知識の獲得の手段そのものを習得すること)

「為すことを学ぶ」(Learning to do;専門化した職業教育ではなく、様々な実践的能力を身につけること)

「(他者と)共に生きることを学ぶ」(Learning to live together, Learning to live with others;他者を理解し、共通目標のための共同作業に取り組むこと)

「人間として生きることを学ぶ」(Learning to be;個人の完成を目指すこと)

特に、従来から工夫が加えられてきた「learn to know」や「learn to do」に加え、「learn to be」を示したことは、経済活動の増進にのみ、学習の効果を焦点化する傾向が強かったことに対して、一石を投じることとなりました。

現在、世界は新型コロナウイルスをきっかけにニューノーマル時代に突入しました。皆様の学ぶ方法・学習内容は、どのように変化しましたか?今こそ4つの柱を再認識し、「秘められた宝」の方向および内容について、真摯に向き合う時が来たのかもしれません。

参考U R L:https://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2013/03/28/1332523_05.pdf

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