【コラム170:カリスマ的リーダーがいる組織はうまくいく?】

 皆さんの周りには、仕事、プライベート問わず、「あの人にずっとついていきたい!」「できることなら、あの人のようになりたい!」と思う人がいるのではないでしょうか。私も看護師として入職したての頃、圧倒的なカリスマ性のある先輩に出会い、多くの刺激を頂き、今でも感謝しています。組織内のカリスマ的リーダーは、一緒に働くスタッフに安心感を与えるだけでなく、時には憧れ、目指すべき理想像として後輩のロールモデルとなることもあります。

やはり、カリスマ的リーダーの存在は有難い・・・ですよね。 

 しかし、本当にいいことだけなのでしょうか。

 少数で構成されたチームではあまり影響がないのかもしれませんが、病棟、看護部など組織が大きくなった時には、良いことばかりではないかもしれません。私もありがちなのですが、カリスマ的リーダーと一緒にいると、どうしてもカリスマに甘えてしまっている自分がいます。例えば「あの人がいうなら間違いない」「あの人に相談すればなんとかしてくれるはず」と、自ら判断、決断できることも自分では考えない、なんてことはないでしょうか。

 リーダーシップとは、目標達成に向けてフォロワーとなる人たちに一緒に協働してもらうことであり、決してリーダー一人でなすことできません。そのため、リーダーとフォロワーの関係がとても重要になります。リーダーとフォロワーの関係には、以下の4つのレベルがあるようです。

レベルマイナス1:全く興味のない、支配と強制の関係

レベル1;単なる業務上の役割や規則に基づいて監督・管理したり、サービスを提供したりする関係。ほどほどの距離感を保った支援関係

レベル2:友人同士や有能なチームに見られるような、個人的で、互いに助け合い、信頼し合う関係

レベル3:感情的に密接で、互いに相手を尽くす関係

皆さんの職場は、どのレベルに該当しますか?(私の組織は・・・お察しください 笑)理想的にはレベル3でありたいとも思いますが、せめてレベル2の関係性でありたいですね。

ではカリスマ的リーダーがいる組織ではどうなのか。カリスマ的リーダーがいる組織では、高圧的な関係であるレベルマイナス1か、階層的・お役所的な関係であるレベル1になる可能性があると考えられているようです。(カリスマ的リーダーの中には、優れた人間性が備わっている人も多くおられるとは思いますが)

先にも述べましたが、カリスマ的リーダーがいるとどうしても最終的な意思決定者はカリスマ的リーダーになりがちです。

例えば、多くの組織で実施されているインシデントに関するカンファレンスを思い出してみてください。若いスタッフは自分たちの考えを素直に発言することはできているでしょうか?リスクマネージャーや病棟の中心的役割を担うスタッフがいれば、その人たちの顔色を伺いながらルールに基づいた事のみを発言したり、最悪の場合、発言すらしないということも少なくありません。

そのためレベル2もしくはレベル3の関係になるためには、誰もが発言する機会を与えられ、どんな発言をしても否定されないという安全な環境作りが必要なのかもしれませんね。

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