たまに「何かの介入を行って、介入前と介入後を比較すると統計学的有意に改善していた」というような研究を目にすることがありますね。

このような研究では、有意差があったとしても注意すべき点がいくつかあります。

そもそも前後比較研究では、個人間の介入前・後のデータを比較するため、データのバラツキが少なく、統計学的には有意差が出やすい比較の仕方です。
統計学的に有意差が出たとしても、それが臨床的に意味があるのかは別ですよね。

このような前後比較研究では、統計学的によくても、研究デザイン的にはいくつか注意すべき点があります。

まずは、学習効果の可能性が挙げられます。
誰でもそうだと思いますが、テストなど2回目の方が良くなりますよね?それが、介入後などでも起こってしまうことが懸念されます。
学習することはいいことなんですが、研究だとちょっとややこしいものになりますね。

そして次に平均値への回帰現象です。
例えば介入前後で血圧を評価する場合、たまたま介入前が緊張して血圧が普段より高い場合、介入後(2回目)の血圧は普段の血圧に戻ることが考えられます。
もちろんその逆も考えられ、介入そのものに効果があったのか不明になってしまいます。

3つ目は時期効果です。
インフルエンザなどは時期によって流行などが変わってきます。このように、測定するタイミングによっては、介入での効果なのか、時期によるものなのか、不明になってしまいます。

このように前後比較の研究では個人による影響が強く出てしまうことがあり、有意差が出たとしても介入により効果があったと結論づけるには注意が必要だと言えます。

研究発表を聞いたり、研究される際には注意してみてくださいね。

参考図書:医学的研究のデザイン
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