医療統計
たまに見かける前後比較研究の注意点
たまに「何かの介入を行って、介入前と介入後を比較すると統計学的有意に改善していた」というような研究を目にすることがありますね。 このような研究では、有意差があったとしても注意すべき点がいくつかあります。 そもそも前後比較 …
<コラム158:その検査の精度、本当に高いですか?-ROC曲線下面積の話->
2020年5月6日 医療統計
<コラム158:その検査の精度、本当に高いですか?-ROC曲線下面積の話-> みなさん、こんにちは。 先日は、感度や特異度、陽性適中率などについて説明しました。本日は、それに関連したROC曲線下面積について説明します。 …
感度・特異度の解釈と落とし穴
2020年4月22日 医療統計
みなさん、こんにちは。本日は、感度や特異度、陽性適中率、陰性適中率の説明についてです。 数週間前にCOVID-19の検査で、PCR検査の精度について、いろんなワイドショーや情報番組で取り上げられていましたね。その中で、特 …
ランダム化の方法とその落とし穴①
RCT研究と聞けば、”エビデンスレベルが高く、様々な交絡やバイアスを排除することができる。”と、よく聞きますね。こうきくと、RCT研究は最強と思ってしまいます。 ではみなさん、この”ランダム”という方法、どのように行われ …
データ収集の手入力やめませんか?〜データ収集を楽にする方法〜
2020年2月26日 医療統計
各学会が3月に主催する予定だった学術集会が中止を発表。。。状況が状況なだけに、仕方がないのかもしれませんが、残念ですね。 さて、本日はこのような学術集会で発表するまでに行うであろう、データ収集について記載してみます。 さ …
【コラム134:自分の気になる最新文献を自動でお知らせするには?】
皆さん、最新文献の情報をどのように手に入れていますか?自分で調べる方もいると思いますが、最近は、SNSも発展し、いろんな方が最新文献について情報を提供していますし、楽ですね。 しかし、常に自分が気になっている、知りたい内 …
師長さんからの挑戦状②-”リスクとリスク比”の話-
2020年1月29日 医療統計
前回、ICUのせん妄発生率について調査の依頼を受けた、プリ セプ太。 せん妄の発生率の調査方法を勉強していると、”有病割合(Prevalence)”、”発症割合(Incidence)”、”発生率(incidence ra …
師長さんからの挑戦状①-”発生率”という言葉の注意点-
2020年1月15日 医療統計
1年目看護師のプリセプターをしている”プリ セプ太”。1年目のちょっとおっちょこちょいの”慌 てるよ”ちゃんが泣きそうな顔をしながら、こんな報告をしてきました。 慌 てるよ …
偶然誤差ってなんだ?
<偶然誤差ってなんだ?> みなさん、新年はどのようにお過ごしでしょうか? さて前回の医療統計のコラムでは、系統誤差について説明しました。系統誤差とは、測定などで得た結果が、ある一定方向に偏ることを指し、バイアスや交絡がこ …
バイアス・交絡、わかりません!・・・という方に。
【バイアス・交絡、わかりません!・・・という方に。-用語の説明から解決法まで-】 研究論文を読んでいたり、話をしたりしていると、バイアス・交絡という言葉が、よく出てきます。(たまに混同して使用している方もいますが、、、) …